Chapter50 本物のキスをしてみませんか?

食事を終えると、クリフトンは食器を脇へよけ、ナプキンで手を拭いた。ふと顔を上げると、彼女の頬は朱に染まり、視線はせわしなく宙をさまよっている。ひどく気まずそうで、そわそわとしていた。

先ほどの自らの振る舞いを思い返し、彼は車椅子を彼女のそばへと寄せた。

その長身が落とす影が、彼女の身体をすっぽりと包み込む。

クリフトンはわずかに身を乗り出し、その深淵のような瞳で彼女をじっと見つめ、低い声で尋ねた。「嫌だったか?」

「ち、違います!」ミランダはまるで尻尾を踏まれた猫のように、慌てて首を振って否定した。

ただ、同じスプーンを使ったことに、妙な気恥ずかしさを覚えただけなのだ。

男の熱を帯びた射抜くよ...

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